大分の首長ら伊方視察 安全対策など確認
四国電力伊方原発(愛媛県伊方町)の対岸に位置する大分県内の首長ら約40人が19日、今春以降の再稼働が見込まれる伊方3号機を現地視察し、安全対策や情報伝達などの状況を確認した。
現地視察は東日本大震災以降、大分県が自治体に呼び掛けて実施しており、3回目の今回は中津市を除く17市町村の防災責任者が参加。一行は、津波などによる浸水を防ぐ水密扉や使用済み燃料プールなど3号機の設備を視察した。
質疑応答では事故時などの迅速な情報伝達や大分県での説明会開催意向を四電にただす意見が上がった。
参加者は西予市の県オフサイトセンターも訪れ、愛媛県の広域避難計画などについて説明を受けた。臼杵市の中野五郎市長は終了後「愛媛県内よりも伊方原発に近い地域が大分にはある。必要な情報を四電から直接説明してもらえるよう期待したい」と述べ、津久見市の川野幸男市長も「大分県側への情報の遅延や不足がないようにする必要がある」と強調していた。